闘牛
アグアスカリエンテスでフェリア最中だけ闘牛場が使われ、闘牛が行われる。
チケットは闘牛場の販売窓口で買える。
その他の場所でも買えるとは思う。
チケットには何段階かのグレードがある。
日向と日陰の2種類を選び
日陰の方が高い
その後に
一等席、二等席、三等席、四等席…
日陰の二等席を購入。
5000円くらい。一等席だとプラスチックの席で二等席以降はコンクリの階段状の席で番号がふってある。
開場前に闘牛場の周りで出店を見て回っていたら闘牛の柄の座布団やアグアスカリエンテスと書いてあるお土産っぽい物を売り歩く人が居て、1つ200円以下なので買ってみた。
これが買って正解!
座席が階段状なので、汚れてるしコンクリで硬いし冷たいしで…
各々、観ながら酒を飲んだりしてるので、いつ酒をこぼされ流れて来るかも判らない。
座布団は大活躍‼️
入る前に酒を買ったが、これは失敗。
荷物検査があり持ち込み禁止だった。
で、入場。
6時半だがまだまだ明るい。
徐々に埋まりだしたが、最後まで安い席ほど席が埋まらなかった。
二等席はオレンジの座席の次の段。
で、開始
7回同じことをする。
七頭の牛の命が奪われる惨劇をこれから眼にする事になった。
闘牛は闘牛士がヒラヒラさせて牛をかわすスリリングな競技と認識していた。
先に衝撃的な手順を…
1.2日間、目隠しされ、耳に詰め物され、性器に針を刺され、身動きをとれなくさせ、極限のストレスを与えられた牛が解放されて場内を走り回る。
2.走り回る牛をピンクのヒラヒラで数人が会場を綺麗に周回するように牛を誘導する。
無駄に体力を奪われる。
3.闘牛士や闘牛士見習いがヒラヒラして牛を煽りまくる。
4.その会場に馬に乗って槍を持った人が2人登場し、牛の背中に槍を刺す。
馬は防具を装備され、逃げないように目隠しされて居て、牛に猛攻撃をうける。
5.3人の杭を持った人が登場。
1人ずつ二本持って牛を煽り、背中に突き刺す。突き刺さった杭は先端だけ刺さり垂れ下がる仕組み。カラフルな杭が牛の背中に6本突き刺る。
6.この時点で牛は泣き叫んだり、血をダラダラ流し弱っている。そこに闘牛士との一騎打ちが始まる。牛の戦闘本能はほぼそがれた状態。
それを赤いのでヒラヒラさせて本能をくすぐり無理矢理突進させてかわすのを何度も繰り広げられる。
7.闘牛士が観客にそろそろ倒していいかお伺いを立てて、最後のトドメを刺す。
(お伺いを立ててるかはスペイン語なので判らなかったがその様な流れらしい)
8.牛に剣が刺さり倒れれば成功。
しかし、瀕死の状態がほとんどで裏方がやって来て脳天にトドメを刺しにやって来る。
簡単にトドメを刺している間に、牛を倒した闘牛士は拍手喝采を浴びてる。
9.馬が二頭やって来て、死んだ牛の角にロープをかけ馬が牛を引きずって退場。
この流れを6回ないし、7回やるのが闘牛のようだ。
オーラスに活躍した闘牛士がいれば、倒した牛の耳を贈呈される。
名誉な事らしい。
牛のリンチをまざまざと観たと言うのが感想。
こんな一連を見て何も思わない事はなく、
闘牛反対運動の活動や動物愛護団体のホームページを開く事になる。
結構なトラウマになった。
芸人が闘牛に追っ掛け回されるのを観て笑ってたが、あの牛だってバラエティの為に2日間も極限のストレスを与えられてる訳だし。
色々と感慨深い物があり…
まだ自分の中で結論が出ずに立ち止まってる。
いい経験にはなった。
☆闘牛場での楽しみ方(楽しむのは難しいが)
座布団を買う
白いハンカチを持参(最後に感激したら白いハンカチを振るらしい)
帽子を被って行く(陽射しよけにもなるが、演技が良かったら最後に闘牛士に向かって会場に投げ込む。帽子は投げ返してくれる)