メキシコと香港
メキシコは到着するまで色々と調べ、かなりビビってた。
麻薬カルテル、マフィア、強盗、殺人と出るわ出るわの悪い情報。
二十年前にアメリカから国境の街のティファナに行った事があり、その時にガラッと雰囲気が変わり恐怖を感じたのの10倍くらいを想像してやって来た。
近年、マフィア抗争などで治安が悪くなってると言う情報がより恐怖を感じた。
人の命の価値が安い国は恐い。
今回、訪れたアグアスカリエンテスは治安が良いと有名な街。
バスに乗って訪れた街も世界遺産の観光地だったかも知れないが想像を遥かに超えた快適な暮らしだった。
地方都市と言う事で観光客慣れしていないところが良い。思ってたより、シャイな人種‼️
親切に声をかけてくれるが、若干ぶっきら棒(笑)こちらが言葉が分からないと分かると相手にしない訳ではなく、最後まで付き合ってくれる。
市場での食事は何時も他の客が席が空いてると譲ってくれたり、バゲットやタコスの注文を心配そうに見守ってくれてる感じ。
いざ食べ物が出て来ると、テーブルに置いてある共有のサルサソースやパラペーニョ、玉ねぎなどの器をシレ〜っと他の客が寄越してくれる。
サルサソースを無駄にこぼしながら食べていれば、紙ナプキンを差し出してくれたり。
笑いかけるまで笑顔は見せないが、笑いかけると良い笑顔を皆んな見せてくれる。
程良い御節介が何とも心地よい。
ここ最近、年に2ヶ月を香港で過ごしていた。
香港は近代的な街、金融の街、そして市場も発達してる商人の街。
最初、先進国で洗練された街だと思って訪れたが洗練された部分は対岸の向かい合わせの部分だけで後はほぼ中国文化が根強い商人の街。
メキシコに来て驚いたのは街が綺麗だと言う事。香港以下しか想像していなかった。
香港はビックリする程、清掃員が多い。
ショッピングモールのトイレに清掃員常駐でずっと掃除をしている。
街中も交差点毎にゴミ箱が設置され、回収してる姿を頻繁に見る。
しかし、メキシコの方がゴミもなく綺麗!
トイレで1番国民性を感じた。
香港とメキシコは同じトイレ事情。
下水が発達してないから、トイレットペーパーを流さないでゴミ箱へ。
香港のトイレは清掃員がいるところ以外はほぼ便座が汚い。そして、床も濡れゴミ箱の中も汚いと感じ、早くこの場所から逃げ出したいと感じる。
一方メキシコは何故だか現金徴収するトイレだけ汚い(笑)清掃員はいる。利用数が多いから汚いってのも理解はできるが…現金を払うと横柄な態度になるのだろうか?(笑)
無料のトイレは想像していたより、はるかに綺麗だった。ドアの鍵が壊れてたりはある。
床が濡れてる事もなく、便座も汚れてる事もなく、ゴミ箱の中が感心するほど綺麗(笑)
次の人の事を思いやるトイレットペーパーの捨て方に感心した。
トイレットペーパーは拭いた後だから確実に汚い。女性なら生理用品や生理の血液、もちろん便の後などの形跡がしっかり残ってしまう。
しかし、どのゴミ箱も一面白いトイレットペーパーだけ‼️四角く折り畳んだトイレットペーパーは積んでいかれてる。ゴミ箱もこの捨て方で随分と容量が増す。
一方香港は…
色付きの物、丸めてぐしゃぐしゃだからゴミ箱が直ぐに溢れるので清掃員は必要と言う具合いだ。便座が壊れてる、便座がないって言うのはザラ。便座に便がのっていることも!
共有スペースを綺麗に保とうとするメキシコ人の国民性に感心する。
メキシコはトイレットペーパーが日本と違い厚めでミシン目が深くついているので日本と同じように引っ張ると直ぐに切れてしまう。
または、ショッピングモールなどのトイレは大きなロールを使用していてかなり薄い。
薄過ぎて引っ張ると直ぐに切れてビリビリのをいっぱい集めて拭く事になる。
トイレットペーパーを捨てる事に慣れてない私はその処理に注意を払うようになった。
最初は千切れたのを適当に集めて拭いてポイっと捨てていたが、ゴミ箱の中身と同じ形状になる様にする心がけをするように。
それで自宅のトイレのゴミ箱事情が随分と変わった(笑)カサが半分に!
家政婦さんが毎日捨ててくれるって言うのでも意識改革に繋がったが、メキシコ人は人を思いやる気持ちがある国民性なのだと思った。
その他にレストランでの違い。
チップ文化が根付いてるメキシコはサービス精神がしっかりある。屋台風のところは言葉の壁、シャイな国民性を感じる接客。
ユニホームがあるようなレストランはコーヒーのおかわりを聞きに来たり、灰皿の交換など高級ホテル並みの接客態度。
一方香港は…
汚いテーブルに案内したり、1人だと相席当たり前の文化なのか、人のいる席に連れて行かれたり、知らない人が目の前に案内されて来たりΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
他に何かオーダーを聞きに来た時は食べ終わってるなら混んでるんだから帰れ!的な感じの対応を受ける時が多々。ついでで空いた皿を全て撤収されたりなど。
案内されず席に着いた場合は5割方呼ばないとメニューを持って来てくれない。
オーダーも呼ばないと取りに来ないのはザラ。
ある一定価格以上の料金体系の店、外資の店以外は呆れるほどサービスが悪い。
私の勝手な想像で訪問した国の中でこの二国がとても印象が変わった国だったので敢えて比べて見た(笑)
その他、タイにも数回数ヶ月の滞在をしているが発展が目まぐるしく訪問する度に国民性の変化を感じてる。
二十年前はマイペンライの国だった。
マイペンライは気にしない!大丈夫!と言う意味。レストランでウエイターに水をかけられマイペンライと言われた時にはビックリしたが直ぐに乾くしこんな陽気な国で怒っても仕方ないと感じた。学生は仏教国なのでロングスカートに長袖で肌を見せなかった。
さて今は、マイペンライって言葉を一切聞かなくなった。
学生もマイクロミニに半袖が支流に。
色々と思う事はある。